- 赤ら顔や赤みに悩んでいる方
- 他の美容医療で赤みが治らなかった方
- 細かい血管が透ける毛細血管拡張症の方
- Vビームの効果や施術の痛みを知りたい方
今回はVビーム4回経験者による、Vビームの痛みとダウンタイムについてまとめた。
本記事の前置き
- ニキビ跡、赤ら顔治療には保険が適応されない
- 治療(5〜6回)を早く終えたい人は自費で施術した方がいい
Vビームとは

赤ら顔や毛細血管拡張症を治すのに使用されるレーザー。
「ヘモグロビン」と呼ばれる赤血球の成分に反応する色素レーザーで血管を破壊。
血管を破壊すると肌の表面から赤みが見えなくなるため、赤み治療に使われる。
保険適応と自費の2種類あり、
毛細血管拡張症などの診断を受ければ保険適応で治療することも可能。
基本的には皮膚科に行けば施術できますが、すべての皮膚科にVビームがあるわけではないので事前に調べてから行きましょう。
治療回数
治療回数は5〜6回程度と言われている。
こればっかりは人によって変わってくるので、何度か施術しながら様子を見ていくしかない。
私の場合、4回で大まかな赤みがなくなってきたのであと2回はやった方がよさそう。
治療のやめ時
患者本人が赤みの消滅具合に対して「もうこのくらいでいいです」と言えば、そこで治療終了となる。
「完全に赤みを無くしたい!」と言う人は10回くらい通う必要があるかも。
Vビーム施術の流れ

まずは、すっぴんの状態で治療箇所をマーキング。
私の通っているクリニックでは、メイク落としをもらえるのでそれでメイクや日焼け止めを落とした。
赤みがあるところを徹底的にマーキングしていく。マーキングするのは先生。鏡で顔を確認してマーキング漏れがないか一緒にチェックする。
私は頬やおでこなど広範囲にわたって照射するため、顔中マーキングだらけになった。毛細血管拡張症なので、よく見ると赤紫色の細かい血管が無数にあるのがわかる。色白だと余計目立つ。
麻酔なしでやる。まずはテスト照射で1発。よければそのままぶっ続けで最後まで照射。体感では80〜100発くらい照射された気がする。
痛みは、熱々の輪ゴムを限界まで引っ張ってバチンと打たれた感じ。肌施術の中ではトップクラスの痛み。
看護師さんがマーキングを拭いてくれる。
5分間くらい保冷剤でクーリングする。Vビームで肌がヒリヒリしているので気持ちが良い。
炎症どめの軟膏を照射部位に塗られる。私の場合は顔全体。
保険診療の場合はこの赤丸の大きさから金額を算出する。私の場合、保険で2万円前後。
Vビーム5回施術の効果

5回照射で70%減
画像の通り、70%くらい赤みが消滅した。
1箇所、レーザーを強く当てすぎたのか5回照射した割に結果が思わしくない。結果的に30%減といったレベル。レーザーは効果は大きいけど、副作用も大きいなと感じた。個人的には大体の赤みは消滅したので、副作用の少ないIPLに切り替えたいと思った。
Vビームの回数
Vビーム初診の時はドクターに「5回〜10回くらい見といて」と言われた。
実際にやってみてまさにそう。5回照射で「大まかな赤みは減ったね」というレベルだったので、90%減くらい狙うなら10回くらいの照射は必要だと思う。
ただ極めるレベルで治療をする時に、Vビームで継続するのか、IPLに変更して継続するのかはドクターに相談した方がいい。
Vビームの痛みはどのくらい?

医療脱毛のVIOレベルの激しい痛みがある。
別の例えだと、ピンポイントで一気に火傷したような痛み。
できれば麻酔を使うのがおすすめ。
クリニックによっては麻酔が使えないところもあるので、痛みに不安な方は事前に麻酔の有無を聞いておくと安心。
私はクリニックの方針で麻酔を使えなかったので本当に痛かった。
Vビームのダウンタイム

ダウンタイムはやった時によって変わった。
- 様子見の施術1回目→ほとんどダウンタイムなし
- 強めで打った日→ダウンタイムきつめ
アザのような「紫斑」ができる可能性

紫のアザのような「紫斑」ができる方もいるが、私はできなかった。
ドクターによると、レーザーの出力を高くすると紫斑が出やすくなる。
レーザーの出力を必要以上に高めても効果が高まるわけではないので、あまり意味ないんだそう。
ベストな出力は出力は紫斑が出ないギリギリの強さでやることだそう。
私の腫れの具合
弱めに打った日は特に腫れはなし。
強めに打った日は、直後から赤みと若干の腫れがあった。
- 施術2日目〜3日目:親知らずを抜いたくらい目の下が腫れる。Face ID反応しない。
- 5日目:気にならない程度の腫れになった
- 1週間目:ほぼ回復
Vビームの自費と保険の違い

Vビームは保険適応と自費と2種類ある。
自分が保険適応になるか分からない場合は、ドクターに聞けばOK。
保険適応になる場合
- 毛細血管拡張症
- 血管腫(赤あざ)
- 皮膚疾患の治癒目的
自費診療になる場合
- にきび跡の赤み(色素沈着)
- 赤ら顔
- たるみシワなどの美容目的
保険適応
私のように毛細血管拡張症などと診断された場合は、保険適応となる。
両頬など照射範囲が広い方は保険適応といえ、4回5回と打つと10万円近くなるので注意が必要。
私の場合、ほぼ全顔1回で2万円くらいかかった。何回で治療を終えるかは患者次第なので予算と相談してやればいい。
施術頻度
施術頻度は3ヶ月おき。
私の場合は、ちょうど3ヶ月後に施術予約を取ってなるべく早く全治療が終わるようにしている。
自費
美容目的の場合は自費となる。
自費の場合、多くのクリニックは1回30,000円ほどで照射できる。
施術頻度
自費の場合は、1ヶ月おきに施術可能。
メリットは、保険診療の3倍のスピードという早いスパンで治療できること。
ただ1ヶ月おきにVビームをやる場合、医療脱毛や他のレーザー治療は2週間ほど空ける必要があるのでスケジュールには注意が必要。
他のレーザー治療でもいえるが、
「施術前後2週間程度はピーリングやレチノールの使用をやめてください」というクリニックもあるので、念の為使用をやめておくと安心。ニキビ治療の塗り薬もNGなところがある。
▼こういうピーリング石鹸も前後2週間は2週間は空けた方がいい。

IPL(ルメッカ)で赤み治療

私の治療を担当したドクターによると、IPL治療は
- Vビームの治療の間に併用するのはOK
- Vビームの治療をIPLに置き換えるのはNG
だそう。
これもドクターによって考えが違うと思うので、いろんなドクターの意見を参考にした方が良さそう。
IPLとVビームの違い
Vビーム | IPL | |
---|---|---|
特徴 | レーザー | 光治療 |
メリット | 効果が強い 狙った箇所にピンポイントで打てる 保険適応がある | 肌ダメージが少ない 様々な肌悩みに対応できる |
デメリット | 肌ダメージが強い 紫斑ができる可能性あり | 効果がマイルド 照射する層が大まか |
要はこの違いによって、Vビームの治療をルメッカなどのIPLに置き換えることはできないんだそう。
そりゃそうですよね。
もしどうしても早く治療を終わらせたいのであれば、
- 保険適応Vビーム3ヶ月おき+自費Vビーム1ヶ月おき
- 保険適応Vビーム3ヶ月おき+IPL1ヶ月おき
がいいかも。詳しくはドクターに相談するのが一番。
ただ、Vビームは体へのダメージが大きく、逆に赤みが増すこともある。
よって毛細血管拡張症ではない人(赤ら顔、ニキビ跡の赤み)は、IPLで治療する方がレーザーのデメリットを受けないので、いいかもしれない。